『授業実施上の基本4段階』


授業を実施するにあたり、下記の基本的な4つの段階に従い展開していきます。この4つの段階は、受講生の状況によって戻ったり、繰り返したりすることが必要です。また、この段階をきちんと踏まえてないと、受講生は正確に知識や情報を習得出来ていない可能性が高いと考える必要があります。

①導入する ■(準備する)

教えようとすることと受講生の経験や関心事とを結び付けることにより、受講生の興味、関心を剌激し、新しい教育実施項目の基礎となる知識や技術を思い出させる。

・受講生の共通の知識について質問する

・前回の授業課目の知識・技術を復習する

受講生に興味を起こさせるように聞き出せば、新しい授業テーマの基礎として役立つ知識が明確になってくる

②提示する ■(やってみせる『繰り返して』)

この段階では、実際に講師の持っている知識や技能を、指導していく。

教え方には、講義、講習(デモ)、実習など、様々な方法を効果的に使用する。この提示の仕方は、受講生の能力や、設備、道具などの要素により決定していく

・各項目を正しい順序で説明し、またはやってみせることが必要

・受講生の関心を、今見せていることや、やってみせることに引き込む

・ 要点を繰り返し、重要性を強調し、実例を示すなどして、五感に訴え、わかりやすく説明していく

③適用させる ■(やらせてみる『繰り返して』)

教えたことを実際に受講生にやらせてみて、理解の度合いを調べるのが、この段階である

・これまで敦えた知識や技術を受講生に説明させたり、やらせる

・言動や動作を観察し、誤りを訂正する

・最初に『正しくやらせること』が大切である

・技術面は作業を繰り返してやらせて、体で覚えさせる

・受講生が出来ていない場合は再び説明し、もう1度やってみせる

④評価する ■ (補修・指導する)

受講生が授業内容を理解したと思われるときに、テストやチェックリス卜などでその技術や知識などを確認する。評価の結果が不十分であれば、第1、第2、あるいは第3段階へもどることも必要である。