「自己開示」と「好意の返報性」
前回、面談時における「リーディング」についてお話ししました。
その中で「自己開示」という言葉がでてきましので説明いたします。
「自己開示」とはプライベートな情報を他人に打ち明ける事です。
ふつう、プライベートな情報は親密な間柄の人にしか打ち明けたくないものです。
ところが、面談などでは先生が学生にプライベートな情報の開示を求めている場面が
よく見られます。
逆の立場に立ってみるとわかると思いますが、あまり親しくない人にプライベートな情報を聞かれても正直に話すのは嫌なものです。
そこで「自己開示」です。
まずはこちらから、プライベートな情報を話してみましょう。
もちろん聞きたい事に関する自分の情報が効果的です。
自己開示すると相手は「好意」として受け止めます。そして「好意の返報性」によって
相手も自己開示をしたくなってきます。
「好意の返報性」とは、何か他人から好意を受けると、同じような好意を返したくなるという心理的要素です。
例えば、他人から旅行のお土産をもらったら、次に旅行に行くときにはお土産を買おうとしませんか?人から援助を受けるということは、ストレスを抱える事になります。
このストレスを抱えないためにもお返しをして同等でいたいという気持ちの表れとなります。
この時に返せないような高いお土産をもらうとかえって不信に思う事もありますので、あまり重い内容の情報を打ち明けるのは逆効果となります。
「受容」「バックトラック」「ペーシング」「自己開示」このあたりを双方ができるようになるとコミュニケーションはスムーズにとることができると思います。
情報を聞き出す=尋問 のような面談にならないよう、あくまでお互いコミュニケーションをとることを目的に面談を行いましょう。
面談の目的は、双方が望ましい状態になる事。だという事を忘れないように。
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