「歪曲」された情報

「省略」の他にも情報は「歪曲」される事もあります。


例えば遅刻してきた学生をみて「やる気がないなあ」と思った事はありませんか?

確かにやる気があれば遅刻はしないかもしれません。

しかし冷静に見てみると、「遅刻した」という事実と「やる気がない」ということは直接つながっていない事に気づくと思います。

もしかしたら、やる気がありすぎて、朝、家で予習してきた為に遅れてしまったかもしれません。

このように、事実と異なる事を結び付けて、本当の事実を曲げてしまう事を「歪曲」された情報と言えるでしょう。


学生が「私にこの仕事は向いていません」という時も同じです。

誰が向いていないといったのか?何があったから向いていないと思うのか?を問うようにすると

「この仕事は向いていない可能性」はあっても、断定する事ではないという事に気づくと思います。


このように「A」の事柄と「B」の事柄を一つの判断基準で捻じ曲げて事実としてしまうと

他の可能性を失う事にもなりかねます。

「誰が?」「どのように?」など具体性を持たせて「歪曲」された情報を回復させていきましょう。