「一般化」された情報

情報が変化してしまう状況として「一般化」するという事もあります。


例えば学生は「みんなが私を嫌っています」と言ってきました。

この言葉の「みんなが」という部分が「一般化」された情報となっています。

一人、二人、三人と続けて同じ事を言われたりすると、「みんなが」と

全てものがそうなっているように思えてきます。

「一般化」されてしまうと、その後の選択肢が限定されてきてしまいます。


私たち先生も学生にたいして

「もっと頑張らないといけません」「いつも遅刻しますね」など

一般化した情報を学生に与えてしまいがちです。

「もっと頑張らなくてはいけない」→頑張る事が前提となってしまっている

「いつも遅刻しますね」→遅刻しなかった時の事を削除している。


「一般化」された情報を回復するためには

「みんなとは誰の事ですか?」

など、一般化された部分に気づかせる事が必要です。


「省略」「歪曲」「一般化」された情報は可能性を狭めてしまう恐れがあります。

いわいる「深い思い込み」に陥る可能性があります。


学生は様々な選択肢の中から、自分にあった方法を探していく事をしなくてはいけないのですが、

自分では気が付かないうちに、選択肢を狭めてしまいがちです。

先生がその情報を回復して、選択肢を増やしてあげる事が大切だと思います。