正論だけでは解決しない

先生として「正しい事」を行い、「正しい事」を発言する事は大切な事です。

しかし、学生と話す時にこの「正論」がかえって学生の心を遠ざける場合があります。

人間の心はいつも常識的で良心的であるとは限りません。

「間違っている」とわかっていても押し通したいと思ったり、間違いを指摘された時に意固地になって間違った事を押し通す事もあります。


「そんな事はわかっているんだけど、そういう事ではない・・・」という事は大人になってからもよくある事です。

大切なのは、学生が間違った事をして時に「何故、そういう行動に至ったか?」という動機に耳を傾けてあげる事です。

そしてその「動機」から他の選択肢がなかったのかを一緒に考えていってあげましょう。

学生は経験不足な面もあり、多くの選択肢を持っていません。

「良い」「悪い」の2択では解決しない事が多くあります。

次に同じような問題に直面した時に、選択肢を考える習慣が出来ること。

そして選択肢がみつからない時に「先生」に相談するようになれば成長と言えるのではないでしょうか?


もちろん、選択肢を考えさせる前に「叱る」場面もあるでしょう。


しかし、物の見方は人ぞれぞれ。自分のものさしでの判断は、学生との関わりだけでなく、職員間のコミュニケーションもうまくいかなくなるでしょう。

しっかりと人の話を聞き、その裏側にある心理を読み取る事が大切です。