「記憶」のさせ方
学生に覚えてほしい事をなかなか覚えてもらえない事はありませんか?
大切な事を記憶に残すためにはコツがあります。
人の記憶は「初めの記憶」と「最後の記憶」が定着しやすい傾向を持っています。
心理学者のローワン・アトキンソンとリチャード・シフリンはこの事を研究し
「系列位置曲線」を見つけ出しました。
(相手にランダムに10個の単語を伝えて、すぐに今言った言葉を思い出してもらうと
最初と最後の言葉の再生率が一番高いという実験)
何かを伝えようとしたときに、長々と話していても途中の内容はあまり記憶に残っていないという事が言えます。
ですので、何かを伝える時には
「最初」と「最後」に大切な事をもってくると相手に伝わりやすくなります。
これは授業の構成にも有効ですので、
最初に「本日の授業の目的」をしっかりと伝え
最後に「本日の授業のポイント」をまとめて伝える事によって
「目的」=「ポイント」が記憶の中でつながり授業の理解度が上がっていきます。
ですので、授業の時や、面談の時など、文章の「最初」と「最後」を意識して
話をすると相手に伝わりやすくなるでしょう。
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