「ペーシング」で共通点を増やす

「バックトラック」で心を少し開いてくれた学生と、更に会話を進めていくためには、

安心して話してもらう環境作りが必要です。

人は自分と共通点が多い人に安心感を覚えます。

コミュニケーションにおいて、いろいろな要素を相手に合わせる事を「ぺーシング」といいます。

「ペーシング」を行うことでさらに強固な「ラポール」を築く事ができるでしょう。


「ペーシング」の中でも相手の見た目、姿勢や身振りなどの身体の動きを合わせる事を

「ミラーリング」といいます。


例えば、学生は机の上に手を出したら、こちらも机の上に手を出してみましょう。

学生が無意識のうちに行っているしぐさに同調することで安心感を覚えます。

ただし、そっくりそのままマネてしまい、相手に気づかれてしまうと馬鹿にされたように感じさせてしまいます。

要所で使用すると効果的です。


また、話し方を合わせる事も効果的です。

相手が早いスピードで話す人であれば、こちらも同じスピードで話す。

相手が間をあけて話す人であれば、こちらも間をあけて話す。

相手が少し高いトーンで話す人であれば、こちらも少しトーンを上げてみる

など。


「ペーシング」はこれから就職面接を行うような学生に対してのアドバイスとしても効果的です。

面接官のペースに合わせるように話す事ができると印象も良くなるでしょう。

会話をしてのコミュニケーションも大切ですが、このような「非言語」のコミュニケーションも大切です。