「リーディング」で相手を導く
「ラポール」が築けてきたと感じたら、少しずつこちらから話を導いていきます。
学生との面談(コミュニケーション)では、双方が望ましい状態になる事が理想です。
望ましい状態になるように相手を導く事を「リーディング」と言います。
「ラポール」が築けていないとうまく「リーディング」できませんので「ペーシング」を上手く使って「ラポール」を築きましょう。
相手を導くといっても「アドバイス」をしたり、自分の想いを熱くぶつけるのではありません。望ましい答えを相手が見つけられるような質問をしていきましょう。
「先生、学校に行きたくないんです」
「そうか~学校に行きたくないんだね」➡バックトラック・受容
「はい」
「学校に行きたくない事はあるよね。先生も昔はそういう事があったよ」
「先生もあったんですか?」
「そうだよ。理由はないんだけどなんとなく行きたくない事が結構あったかも」➡自己開示
「そうなんだ・・・私も特に理由はないんですけどモヤモヤしていて・・・」
「モヤモヤしているんだね。いつからモヤモヤし始めたか覚えている?」➡リーディング開始
「2か月前くらいです」
「2か月前からか・・・何か学校やプライベートで変化があったのかな?」
・・・
と少し会話を端折りましたが、途中からリーディングに変化していく事で、問題の真相に迫っていきます。
この時に決して焦らず、学生と一緒に思い出しながら解決法を見つけていくという姿勢が大切です。
問題はその場で解決することは少なく、これから問題を解決するという意欲を学生自身が持つ事で、他の問題が起こった時にも、学生自身が考えて自分で解決していけるような力も養う事ができます。
途中で出てきた「自己開示」も信頼関係を結ぶ大切な要素です。
「自己開示」については次回詳しくお話しします。
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