2017.07.30 23:34「一般化」された情報情報が変化してしまう状況として「一般化」するという事もあります。例えば学生は「みんなが私を嫌っています」と言ってきました。この言葉の「みんなが」という部分が「一般化」された情報となっています。一人、二人、三人と続けて同じ事を言われたりすると、「みんなが」と全てものがそうなっているように思えてきます。「一般化」されてしまうと、その後の選択肢...
2017.07.28 13:10「歪曲」された情報「省略」の他にも情報は「歪曲」される事もあります。例えば遅刻してきた学生をみて「やる気がないなあ」と思った事はありませんか?確かにやる気があれば遅刻はしないかもしれません。しかし冷静に見てみると、「遅刻した」という事実と「やる気がない」ということは直接つながっていない事に気づくと思います。もしかしたら、やる気がありすぎて、朝、家で予習して...
2017.07.27 14:29「省略」された情報たとえば「大変です」「不安です」という言葉は大切な情報が抜け落ちています。この情報を回復しないまま会話を続けていくと、かみ合わないままになってしまう恐れがあります。ここでは「省略」された情報を回復するための質問方法を考えてみましょう。■「単純削除」された情報「不安です」→何について「不安」なのかが省略されています。質問:「何が不安なのです...
2017.07.26 06:00「言葉」に隠された真意私たちは比較的短い言葉を使って会話します。たいていは理解し合って会話が成り立っていると思いますが、真意が伝わっていない事はありませんか?主語を省略したりすることはよくあると思いますが、他にも大切な要素が隠されていることがあります。人は他人から聞いた言葉を自分の都合の良いように変換して解釈します。「話がかみ合わない」「的外れ」といった事はこ...
2017.07.25 14:06「自己開示」と「好意の返報性」前回、面談時における「リーディング」についてお話ししました。その中で「自己開示」という言葉がでてきましので説明いたします。「自己開示」とはプライベートな情報を他人に打ち明ける事です。ふつう、プライベートな情報は親密な間柄の人にしか打ち明けたくないものです。ところが、面談などでは先生が学生にプライベートな情報の開示を求めている場面がよく見ら...
2017.07.24 13:35「リーディング」で相手を導く「ラポール」が築けてきたと感じたら、少しずつこちらから話を導いていきます。学生との面談(コミュニケーション)では、双方が望ましい状態になる事が理想です。望ましい状態になるように相手を導く事を「リーディング」と言います。「ラポール」が築けていないとうまく「リーディング」できませんので「ペーシング」を上手く使って「ラポール」を築きましょう。相...
2017.07.23 01:02「ペーシング」で共通点を増やす「バックトラック」で心を少し開いてくれた学生と、更に会話を進めていくためには、安心して話してもらう環境作りが必要です。人は自分と共通点が多い人に安心感を覚えます。コミュニケーションにおいて、いろいろな要素を相手に合わせる事を「ぺーシング」といいます。「ペーシング」を行うことでさらに強固な「ラポール」を築く事ができるでしょう。「ペーシング」...
2017.07.22 15:27会話の始めは「バックトラック」で「ラポール」を築くために効果的なのが「バックトラック」で会話する事です。人は自分の気持ちと違う事を言われるっと心を閉ざしてしまいます。例えば「先生、学校に行きたくないんです・・・」と言われた時に「なんで?学校楽しいでしょ!」と返すと、それ以上会話を続けてはくれないでしょう。まずは「学校に行きたくない」という気持ちを受容しなければいけません...
2017.07.21 15:34「ラポール」を築く洋服を買いに行ったときに、いきなり声をかけられて不快な思いをしたことはありませんか?家を探しに行ったときに、自分の希望とは違う物件をおすすめされて、不信感を抱いたことはありませんか?きっと、服や物件が気に入らなかったのではなく、店員さんを信頼できないと判断したからだと思います。両者の間に信頼関係が成り立っていないのが問題ですね。コミュニケ...
2017.07.20 21:55「発達課題」子供達は様々な「発達課題」をクリアして成長していきます。先生はこの「発達課題」を理解し、乗り越える手助けをしながら導いていかなければなりません。「発達課題」をクリアする事は大人の世界にうまく溶け込む事ができる大きな要素となっていきますので理解しましょう。■児童・学童期の発達課題児童・学童期の発達課題は「劣等感との戦いです」この時期は学校と...
2017.07.19 22:10『授業実施上の基本4段階』授業を実施するにあたり、下記の基本的な4つの段階に従い展開していきます。この4つの段階は、受講生の状況によって戻ったり、繰り返したりすることが必要です。また、この段階をきちんと踏まえてないと、受講生は正確に知識や情報を習得出来ていない可能性が高いと考える必要があります。①導入する ■(準備する)教えようとすることと受講生の経験や関心事とを...
2017.07.19 13:14「記憶」のさせ方学生に覚えてほしい事をなかなか覚えてもらえない事はありませんか?大切な事を記憶に残すためにはコツがあります。人の記憶は「初めの記憶」と「最後の記憶」が定着しやすい傾向を持っています。心理学者のローワン・アトキンソンとリチャード・シフリンはこの事を研究し「系列位置曲線」を見つけ出しました。(相手にランダムに10個の単語を伝えて、すぐに今言っ...